体躯に伸びがある一方、筋肉量がやや少なめにも映る体形は、募集時における父産駒の特徴ですので心配無用です。活躍馬の多くが3歳以降に輝き始める傾向を踏まえれば、本馬も同様の成長曲線をたどり、完成時には見まがうほどの姿へ変わり身を遂げることでしょう。現段階でとにかく注目すべきは、脚の速さです。首を上手に使いながら、頭部から脚先に至るまでの各部位を連動させるセンスの高さは特筆もので、極上のスピードを生成する根源となっています。重賞ウイナーの半兄と比べられてしまう宿命ですが、周囲の期待を軽く超え、大きく羽ばたけるだけの能力を十分に秘めていそうです。