７歳の今春、震えるほどのパフォーマンスで８度めのＧ１を制した兄の強さと成長力は驚異的です。本馬の伸びやかで雄大な馬格を目の当たりにすれば、この稀有なスケールはその兄に匹敵するはずだと思えてきます。骨量あるフレームは剛性感に富んでいるうえにゆとりを兼備し、さらに父系の特長である柔軟な筋肉の質感が加味されて、ストライドの広いきわめて滑らかな動きを可能にしています。闘争心みなぎるプライド高き気性は牡馬顔負けで、ひとたびデビューすれば鮮やかなロングスパートで激戦を勝ち抜いて、あっさりと中距離のスターに登りつめ、脚光を浴びる姿が目に浮かびます。