おすすめポイント
各クラブの募集カタログに掲載されているおすすめポイントです。
「今までも自信を持ってクラブに提供させてもらっていましたが、この馬はこれまでのバアゼルローズの仔の中でも一番自信があります」。
自信に溢れた表情でそう話すのは笹地牧場代表の笹地清幸さん。その視線の先に目を移すと、低い姿勢で加速しながら、放牧仲間をグングンと引き離す1頭の鹿毛馬の姿が飛び込んできた。
募集本馬ウルトラ16は、バアゼルローズの第6仔。1000万条件で好走を重ねて既に5,000万円以上の賞金を獲得している半姉ムードティアラを皮切りに、オールデフィート、エグランティエと、クラブへ送り込んだデビュー済の3頭の母の仔は、全てがJRAで勝ち上がっている。
写真やDVDでご確認いただける通り、中サイズで均整のとれた身体つきの本馬。狂いのない骨格に包まれた柔軟な筋肉は弾力に富み、やや短めの背中ながら窮屈さは全く感じない。その後駆は雄大で、適度な腰幅があり、繋ぎは程良い長さとクッションを備えている。そして、放牧地で見せる瞬発力と加速は秀逸のひと言。放牧地を駆ける様は、まるで疾風のようだ。
父アドマイヤムーンは、短距離重賞3勝馬のハクサンムーンを筆頭に、その産駒の多くがスピードを生かしてマイル以下の距離で活躍。そして、2歳の早い時期から始動する産駒が多いのも特徴だ。仕上がりの早さとスピード能力という現代競馬で最も重要視される2つの要素を産駒にしっかりと伝えている。
「種牡馬の“格”から言ってもこれまでの兄姉よりも出来が上じゃないと困りますが、そういかないことが多いのが、生き物相手の難しいところ。でも、この馬に関して言えば、間違いなく“上”ですよ。このあとも昼夜放牧でしっかりと鍛えていきます。見ていてください」と笹地さん。力強くそう告げた背中が、いつにも増して大きく感じた。