当クラブ所属馬の姉2頭は、欧州血統出身らしい重厚感がありましたが、本馬はシャープさが漂う流麗な馬体に成長しています。小さめの頭部、弾むような手先の返し、フットワークの大きさなど、軽快さと躍動感が際立っており、父の面影も絶妙にマッチしました。凛とした立ち姿の奥に潜む、澄んだ瞳で周囲を見渡し、時折気高さを見せる姿は、女王としての品格を表すものです。エース候補として指名される存在であることを自ら理解しているような、血統に違わぬ身体能力を感じさせる立ち振る舞いです。やがては性別に限らず、世代や世界の境界をも越えた活躍が宿命づけられています。