皮膚感がよく、見た目に代謝エネルギーの高さが感じられるデキ映えです。ひと際目を引く漆黒の馬体は、5月生まれということで成長の余地を多分に残す現状ながらも、すでに十分な骨量のフレームや肩や臀部に発達した筋肉がついてきました。乾燥具合の良好な四肢を支えに日々の放牧を順調に重ねることで、一段と馬体に張りが出て逞しい姿に変貌しつつあります。やや立ち気味の肩や繋ぎの造りからは、一見ダート向きの印象を受けますが、フットワークにバネがあり、四肢の伸びがよく、首でうまくリズムを取る完成度の高い走法からは、芝もこなせる敏捷性と万能性を感じることができます。放牧地での社交的な立ち振る舞いや、スタッフに対する素直さなど、手がかからない優等生ぶりも好印象で、父やその産駒たちが得意とする中距離が能力発揮のステージとなりそうです。