「この馬はトレーニングセールに出そうと思って仕入れた馬なんですよ」とグランデファームの衣斐浩社長。「見つけたのは息子なのですが、馬を見たら十分に合格点が与えられる馬で配合も私好み。馴致育成を始めたら動きも良い。本当に良い馬とめぐり合えたと思っています」と目を細めている。桜花賞馬レーヌミノルや全日本2歳優駿優勝サウンドスカイなど数多くの重賞勝ち馬の配合を手掛け、その配合理論は血統専門雑誌にも取り上げられたことがある。祖母は皐月賞馬ジェニュインの全妹で、エルコンドルパサーを父に持つ母はJRA2勝馬。芝1200m戦を逃げ切るようなスピード馬だった。詳しくは氏のHPを参照いただきたいのだが、本馬の血統表には必要な名血が散りばめられている。昨年10月からブレーキングを開始し、11月から乗り運動を開始。1月下旬からは坂路で3ハロン40秒を切る時計を連発している。「やや小柄ながらも筋力に優れ、キビキビした動きは出色。函館の新馬戦が目標です」と話し、「自分も構成メンバーとしてローレルクラブを応援する立場。会員の方に喜んでもらえるような馬です」とキッパリ。頼もしい限りだ。