おすすめポイント
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母の姉弟に天皇賞馬と重賞勝馬がいる血統馬が、今回のTFC1歳馬募集中唯一の地方募集馬として登場だ。
ブレイズ19の母は中央1勝馬のモントボーゲン。その姉弟の顔ぶれが凄い。4歳上の全姉は、2010年のローズSを制した他、阪神JFと秋華賞で2着したアニメイトバイオであり、その下のホーマンフリップも重賞2着馬。そして2歳下の半弟は、昨年の天皇賞春を制したレインボーラインである。
一方の父は、この1歳世代がファーストクロップとなる期待の新種牡馬リオンディーズ。僅か2戦でGIを制したポテンシャルの高さ、そして母シーザリオ、半兄エピファネイア、半弟にはサートゥルナーリアがいる血統面をして、種牡馬としての成功を予言する声は多い。
ブレイズ19は、如何にも新陳代謝の良さそうな皮膚の薄い鹿毛の牝馬。全体的にバランスの取れた造りながら、膝下が短くやや低重心。胸前はたっぷりと深さがあり、ボリュームのある馬体は良質な筋肉に覆われて伸びがあり、今後のトレーニングが楽しみな素材。立ち気味の繋ぎやパワーを生み出す大きく張り出した後駆とあわせてダート競馬への適性が窺える。
また、改めて血統面に目を移すと、近親にはエースインザレース(兵庫ジュニアグランプリ、全日本2歳優駿2着)や中央ダート5勝馬のシルクウィザードの名があり、一方、父の父キングカメハメハはホッコータルマエら4頭のダートGI勝馬の父でもある。血統面も“不足なし”だ。
「生まれ落ちは、それ程ダート馬という感じではなかったのですが、徐々に変わってきました。勿論、中央にもダート戦はあるので、そういう選択肢もありましたが、高野毅調教師が本馬に非常に惚れ込んでくれて、当歳時から牧場に足繁く通っていただきました。そうした“縁”は大事にしようということです」と大滝康晴牧場代表の大滝康晴さん。笑顔で出色の血統馬を大井競馬へと送り出した。