前後の均整に優れた馬体は、ここまで順調な発育過程を経てきたことで厚みを増し、一流馬の雰囲気が出てきました。適度にクッションの利いた丈夫な関節や発達した背腰が動きに安定感をもたらし、重心の低いフォームで起伏に富んだ放牧地を苦にせず駆ける姿に、非凡な運動センスを確認できます。勝ち気な気性、詰まり気味の胴や一瞬の加速力から、適性距離はマイル前後になると見込んでおり、脚捌きの力強さも鑑みると、芝・ダートを問わない活躍が可能でしょう。アジアの頂点に達した父の成長力と、デビュー後わずか3ヶ月でGIを制した母のポテンシャルを後押しに、どんな出世を遂げるのか楽しみな1頭です。