成長度合いを確認しながら調教を進めてきましたが、スムーズにハロン15秒のスピード調教へ移行することができました。馬体は幾分薄めなつくりですが、骨格自体は牡馬と見紛うほど雄大で、3歳春の初陣から約4か月でGIを制し、その後も破竹の4連勝で世界の頂点に立った父の類い希な成長力を踏まえると、今後の進化は想像に難くありません。現状においても馬体を目一杯に駆使したキャンターは実にダイナミックで、ストライドの伸びやかさや背中の感触の良さからも、ポテンシャルの高さを窺い知ることができます。偉大な父の血を受け継ぐ存在として、それに相応しい活躍を期待せずにはいられません。