冬の間はあどけなさの残る馬体でしたが、春の暖かな日差しとともに胴が伸び、また幅も出てきて、ここ最近の成長が目覚ましい 1 頭です。やや高めの首つきで体重のバランスを後肢に乗せやすいタイプであるのを利して、雪解けのぬかるんだ放牧地を気にも留めず涼しげに駆け抜ける姿には、渋った馬場やダートで勝ち星を挙げた母譲りの才能を感じます。また、関節の可動域の広さを活かしたストライド走法は、トップスピードでの航続距離の長さに繋がっています。馬場状態を気にすることなく直線での激しい追い比べで相手を競り落とす、そんなタフなレース運びを見せてくれそうです。