おすすめポイント
各クラブの募集カタログに掲載されているおすすめポイントです。
純粋培養された名牝系の牝馬がバヌーシーに加わってくれました。持ち込み馬フサイチコンコルドが1996年の日本ダービーをキャリア2戦で制してから四半世紀。バレークイーンを祖とする一族はヴィクトリー、アンライバルドの2頭の皐月賞を筆頭に、リンカーン、アドミラブルなどが芝の中長距離の大舞台で存在感を示してきました。その枝葉は大きく広がっていますが、グレースアドマイヤ〜ロベルタと続くラインが市場に出てきたことはありません。希少価値の高い血統を手に入れられたのはこの上ない僥倖と言えます。コンパクトながら華やかなアウトラインを描く馬体は、絵画の中にたたずむ名馬のよう。気品漂う馬体を躍らせて、色鮮やかな芝を駆け抜けてくれることでしょう。2年後の牝馬クラシック戦線の主役は私――。そんな存在感がすでに漂っています。◆◇◆◇◆配合診断◆◇◆◇◆本馬の4代母Sun Princessは英オークスなどGIで3勝を挙げた名牝で、大種牡馬Sadler's Wellsとのカップリングで生まれたバレークイーンから、日本の一大牝系へと飛躍を遂げました。トニービン、ブライアンズタイムと歴代のA級種牡馬を配合してきた母ロベルタは、皐月賞馬ヴィクトリーの全妹。サンデーサイレンス系の血は一滴も入っていませんが、クラシックで十分に通用するだけの底力を秘めています。父ロードカナロアはアーモンドアイ、ステルヴィオ、タイムトゥヘヴンなど、やや古い牝系に強力な活力を与えてきました。本馬にもその効果を大いに期待していいでしょう。母系にSadler's Wellsを抱えるのはサートゥルナーリアと同じで、Ribotを取り込んでいるのはステルヴィオと同じ。GI級に駆け上がれるだけの豊かな資質を備えています。