おすすめポイント
各クラブの募集カタログに掲載されているおすすめポイントです。
こうも簡単に重賞が勝てるのか…。2017年のフラワーカップ(GIII)をファンディーナが勝った瞬間、心の底からそう感じたことを思い出す。あれから3年、また夢の続きが始まろうとしている。母のファンディーナは無傷の3連勝でフラワーCを制した後、ヒデヒカリ以来69年ぶりの牝馬による皐月賞制覇を目指して挑戦。その挑戦は結実することなく潰えたが、単勝2.4倍の1番人気に支持されたことが示す通り、多くの競馬ファンの心を揺さぶった。「たらればを言っても仕方ないのですが、やっぱり今でも考えてしまう時はありますよ。素晴らしい能力を持った馬だったと思うし、大成していればGIだって勝てた力はあったと今でも信じています」と谷川牧場代表の谷川貴英さん。その見つめる先には、母になったファンディーナとその初仔の姿があった。募集本馬ドラフト1は、愛らしい顔立ちと大きな逆三角形の流星が特徴的な鹿毛の牝馬で、立ち姿には品があり、早くも良血馬に相応しい雰囲気を醸し出している。その馬体は伸びやかで四肢は太く、骨格の確かさ、筋肉の理想的な付き方、大地をしっかりと掴む力強い歩様、早くも“夢の片鱗”を感じさせてくれる将来性豊かな逸材だ。「ドリームオブジェニーの血統は、凱旋門賞馬のバゴをはじめヨーロッパを中心に活躍馬を多く送り出している牝系です。配合相手にハービンジャーを選んだのは、将来、日本は勿論、ヨーロッパで活躍する位までの馬になって欲しいという気持ちを込めてのことです。この血統で会員の皆さんと一緒に大きな夢を実現したいと思っています」と谷川さんが言葉に力を込める。放牧地で走り回るドラフト1の姿に、母の面影とふと重なって、あの日の興奮が蘇ってくる。“夢”の続きの開幕だ。