米国産と聞けば、性別問わず筋骨隆々の逞しい姿をつい想像しますが、本馬は生来のアスリートを想起させるシャープな体つきです。母は南米の芝Ｇ１勝ち馬で、父の産駒は芝レースを得意とするように、両親の血統背景が色濃く反映されました。放牧地の動きは滑らかかつ柔軟性に富み、手先の返しはリズミカルで素軽さが目立ちます。この回転の速い脚さばきからも、日本の芝コースは最適の舞台となるでしょう。本年１月の来日後は異国の僚馬ともすぐに打ち解けるほど、順応性が高い穏やかな性格です。亜 1000 ギニー馬の産駒が海を渡って桜の舞台で輝く、そんな夢物語を期待したくなる１頭です。