社台ファームが育んだ上質の血統馬をラインアップに加えることができました。祖母ソーマジックはアネモネSを勝ち、桜花賞で3着に入った活躍馬。その子供たちは4頭がオープン馬となり重賞4勝をマークしていますが、これまで1頭も外部に出ることはありませんでした。孫の代も含めて、直系として初めて市場に出てきた本馬への期待が高まるのは自然なことでしょう。窮屈さのない伸びのある馬体は牝馬らしからぬスケールを感じさせ、真っすぐに伸びた脚からぶれることなく地面をとらえる姿には、アスリートとしてのポテンシャルの高さが感じられます。祖母と母から受け継いだ美しい鹿毛の馬体に気品漂う顔立ち。父リアルスティールがフォーエバーヤング、レーベンスティールを送り出して勢いに乗っている点も強い追い風となりそうです。◆◇◆◇◆配合診断◆◇◆◇◆祖母ソーマジックが送った4頭のオープン馬の父はステイゴールド、ディープインパクト、オルフェーヴル、ハーツクライ。全て異なりつつサンデーサイレンス(SS)系なのは共通しており、この父系との相性の良さを示しました。ダイワメジャー、リアルスティールと2代続けてSS系を配合された本馬はSSの3×3という強いクロスを持ちます。リアルスティール産駒でSSの3×4を持つオールパルフェはデイリー杯2歳Sを制覇。同産駒で祖母の父方にRobertoを持つレーベンスティールはセントライト記念、エプソムCを勝ちました。SSの3×3に加えてRobertoの血も持つ本馬は、父の産駒の成功パターンを踏襲しています。母系の底力を損ねずに全体のスケールをアップさせており、芝・ダート、距離不問のオールマイティーに育っていきそうです。