2024年に開業し、早くも存在感を放っている福永祐一調教師の推奨馬を迎え入れることができました。美しく輝く栗毛がまぶしい本馬は、長く伸びた首と四肢を軽やかに連動させ、芝向きの軽いフットワークを繰り出してきます。クラシック制覇のキャリアを自然と描きたくなる雰囲気を備えています。福永師は騎手時代に母に乗って3勝を挙げ、父サートゥルナーリアの母シーザリオではオークス、アメリカンオークスを制しました。この血統の背中を存分に知るトレーナーが馬体を精査した上で選んだ1頭とあれば、期待値は自ずと高くなると言えるでしょう。サッカーファンとして知られ、自らもプレーする調教師から送られた精度の高いパスを受け取るかはあなた次第。豪快に足を振り抜いた先に、歓喜のゴールが待っていることは想像に難くありません。◆◇◆◇◆配合診断◆◇◆◇◆名牝シーザリオの子供たちは種牡馬として大活躍しています。エピファネイアはダノンデサイルでの日本ダービー制覇を筆頭に、産駒が今春のGIで4勝をマーク。リオンディーズは春の天皇賞を制したテーオーロイヤルを送りました。無敗の皐月賞馬で今年産駒がデビューしたサートゥルナーリアが成功する確率はかなり高いと言えるでしょう。シーザリオ産駒の種牡馬はサンデーサイレンスの4×3を作りやすいのが特徴で、本馬もごく自然にそのクロスを取り込みました。父の父ロードカナロアからは、そのスピードを支えた母系由来のStorm Catの4×4も取り込んで速力を増強しています。クラシックディスタンスに実績のある父を持ちながら、マイルにも対応できそうな血統構成の持ち主。速さを切れ味に転化できれば、鋭い末脚を繰り出す馬に育ちそうです。