セレクトセールにおいて5250万円で落札される、高い評価を得た母ハートスプリンクルですが、競走馬としては6戦未勝利で現役を退きました。繁殖牝馬となり、5歳春に初仔となる牝駒レクレルール（父ジャングルポケット）を出産。そして、現役で走る牝駒シュメリア（父マンハッタンカフェ）に続く、第3仔として誕生した牡駒が、父がステイゴールドに替わったハートスプリンクル13です。20世紀後半の大種牡馬ノーザンダンサーの血脈が3本入った上に、サンデーサイレンス、ブライアンズタイムら日本のトップ種牡馬たちの父系のルーツとなっているヘイルトゥリーズン4×5のインブリードも施されたハートスプリンクル13は、独特の勝負強さを誇る、芝中長距離馬へと成長することが望まれています。ハートスプリンクル13の四代母となるスペシャルは、世界に冠たる超一流繁殖牝馬。その直仔である仏首位種牡馬ヌレエフをはじめ、一族からは、英愛リーディングサイアーを14度獲得したサドラーズウェルズ、日本で種牡馬として成功したジェイドロバリー、米G1ブリーダーズCクラシック馬ブレイム、香G1Qエリザベス2世Cを勝ったアーキペンコなど数多くの名馬が登場してきています。この素晴らしい母系は、ハートスプリンクル13が競走馬として成功を収めるための、強力な後ろ盾となってくれるはずです。