春の天皇賞を制したヒルノダムールの活躍は記憶に新しいところ。マンハッタンカフェ産駒らしく、息の長い末脚が印象的だった。そしてなんと今回、全兄弟のラインナップが叶った。すらりと伸びがあってラインのきれいな体形。程よく幅もあり、良い雰囲気を持っている。同じ配合のファーガソンも勝ち星を挙げているように、よほど父と母との相性は良いのだろう。仏G1馬である祖母メアリーリノアから代々重ねられた血脈はスタミナと底力にあふれ、クラシックディスタンスはぴったり。素軽い歩様からも芝の長めの距離で真価を発揮するタイプだろう。早くから勝ち上がることはもちろん、兄に続くG1制覇まで期待したい。