おすすめポイント
各クラブの募集カタログに掲載されているおすすめポイントです。
「トロワプレジールが不完全燃焼に終わってしまい、出資会員の皆様をモヤモヤさせてしまったと思いますが、この馬ならそのリベンジを果たせるかなという手応えを感じたので、今回提供させてもらうことにしました」と中島牧場代表の中島雅春さん。
ジャミーラの初仔でホワイトマズル産駒のトロワプレジールは、かつての当クラブ所属馬。経験馬相手の初戦で強烈な末脚を繰り出し3着に追い込むと、続く2戦目では2着に5馬身、3着にはさらに4馬身差をつけて大楽勝。鞍上を務めた香港の名手ダグラス・ホワイト騎手を唸らせた。その後は能力の高さに成長がなかなか追いつかず順調に使い込めなかったり、心房細動などのアクシデントの影響もあって通算成績は11戦3勝と“不完全燃焼”でキャリアを終えることになってしまったが、500万条件優勝後、僅か2戦で1000万条件を卒業するなど素質の高さを感じさせる場面を随所に見せた。募集本馬ウルトラ7はその半妹だ。
父のタイキシャトルは仏G〜・ジャックルマロワ賞を制した殿堂馬。種牡馬入り後、産駒が挙げた勝利数が700を超えたベテランだが、今春にはレッドスパーダがG〜・京王杯SCを快勝。募集本馬と同じく母父にブライアンズタイムが入るアルマリンピアが彦根Sを勝ってOP入りを決めるなど、レジェンドマイラーの伝えるスピードは、まだまだ健在。母の2番仔であるサカジロロイヤルが、芝の短距離を主戦場に準OPで活躍中であることを考えると、父との組み合わせは非常に楽しみなところだ。
「この馬はカケスといって、人で言うところの『出っ歯』に当たるもので、セリなどで人によっては『飼食いが悪くなる』といって気にする方もいますが、いま現役で活躍しているタツミリュウも同じカケスだったものの全く問題はありませんでしたし、本馬自身も飼葉食いは非常に良いので問題ないと思います。とても良い筋肉をしていますし、半兄2頭の同時期と比べるとさすがに牝馬の分、ひと回り小さいですが、その分、こちらの方が動きは素軽いですね。仕上がりの早いタイキシャトルを配して狙い通りの馬が誕生したと思います」と中島さん。力の籠もったその言葉からは、今度こそという思いの強さが伝わってきた。