小さな馬格で頂点を極めるには、卓越した運動神経に体質の強靭さと秀逸な馬体バランス、そして並外れた闘争心が必要でしょう。レース史上２番目の軽量体重でサンデーサイレンスのラストクロップを相手に桜花賞を制した母は、間違いなくその条件を満たしていました。本馬もコンパクトな馬格ながら均整に優れ、どんな相手にも食らいついていくパッションを持っています。肩の出がよく全身を大きく使え、軽やかなフォームでスピードに乗ってゆく走りからも相当な瞬発力を秘めていそうです。今後の鍛錬でパワーを増し、そして運を掴むことができたなら、偉大な母に迫れるかもしれません。