本年のセレクションセールで購買した1頭で、落札後に「私も欲しかった」（某馬主様）との声が聞かれ、本馬の評価の高さを改めて窺い知ることができました。綺麗な首差し、今にもはち切れんばかりに丸みを帯びたトモ、繊細で透き通るような薄い皮膚や凛とした佇まいは、まさに女王といった雰囲気を醸し出しています。昨年デビューした父の産駒は、初年度から早々に重賞ウィナーが誕生し、牝馬の活躍も多く見られるだけに心強い材料と言えるでしょう。クッションと伸縮性に富んだ踏み込みの深い伸びやかな歩様を見ると、いかにも芝でスパッと切れそうな印象を与えます。今後に向けて成長の伸びしろも多く残されており、完成された際にはどんな競走馬に育つのか興味は尽きません。ファミリーラインに自身の名を色濃く刻み、父の代表産駒となることも決して夢ではないはすです。