トニービンが輩出した偉大な牝馬を重ねた配合で、その特徴が馬体の随所に表れた本馬の姿に心がときめきます。顔立ちはキリリとして意志の強さがはっきりとわかり、まだ小柄な馬格ながら腰つきは高めで肩の造りは広く、いつも毛ヅヤが冴えて皮膚の薄さや筋肉の柔軟性、そして代謝の良さが伝わってきます。放牧地を駆け回る毎日の様子も活発でイキイキとした輝きを放ち、この健康度の高さと生命力の強さがその血の真価と言っていいでしょう。スナップがよく利いた動きの軽快感からも、母同様に芝の中距離が能力発揮のステージとなりそうで、名門ファミリーの系譜にその名を刻む活躍を期待しています。