父は昨年志半ばで急逝してしまいましたが、欧州のマイル戦線で活躍した期待の高かった実績ある種牡馬です。日本での産駒は意外とダートでの活躍が目立っており、結果的にレースの選択肢を広げています。母は重賞ウィナーで芝1200mのスペシャリストであり、本馬は距離にこそ限界があるでしょうが、確実に両親からそのスピードの血を受け継いでいるはずです。やや胴長ですが全体のバランスが良く取れており、全身に十分な筋肉をまとったその馬体は、感度の良い鋭敏な気性も手伝って、動かすと実にリズミカルでそして力強く、血統的なスプリント能力をはっきりと体現させています。父の血で母よりは多少距離の融通が効き、本来は芝ですが中サイズながらもその逞しい馬体からはダートをこなしそうな雰囲気もあります。早期始動で母や姉同様2歳戦からの活躍も十分期待でき、そこから更なる高みへと向かって行きます。