初仔の牝馬ながら腹袋は充分にあり、力強い四肢の運びに丈夫さが感じられ、6歳春の引退まで35戦を走り抜いた母のタフさを受け継いだ印象です。一方で、膝下が長めで繋の角度にも余裕があり、前肢を高く振り上げる走法には父の面影が重なります。性格はおっとりとしていて、指示に従順な気性面からは折り合い面の不安は感じられません。距離の融通性は高そうで、両親がともに得意とした芝中距離戦の番組が充実する２歳秋の始動から、母同様に息の長い活躍を期待しています。大舞台になるたびに勝負強さを発揮した父を迎えたことで、母の成しえなかった重賞制覇がより現実味を帯びた予感がします。