G1天皇賞・秋、G1オークスを制した、1990年代日本競馬を代表する名牝で、繁殖牝馬としてもG1エリザベス女王杯連覇のアドマイヤグルーヴ、香港G1Qエリザベス2世C勝ちのルーラーシップなどを送り出す大成功を収めていた、エアグルーヴの娘である母ラストグルーヴ。1歳夏に上場されたセレクトセールでは、3億7800万円という圧倒的なまでの高評価を受けて、落札されることになりました。3歳3月のデビュー戦では、好位追走から抜け出してくる盤石の競馬で、1番人気に応える快勝を飾ります。結局、この一戦だけで現役を退き、余力を十二分に蓄えた状態で繁殖牝馬入り。2015年春に初仔となる牡駒で、現役で走る期待馬リシュブールを産みました。そして、現2歳の牡駒ランフォザローゼスに続き、3年連続で現代の大種牡馬キングカメハメハを父に迎えて誕生した牝駒が、ラストグルーヴ17。偉大なファミリーの新たなるスターとなるべく、ラストグルーヴ17は力強く道を切り拓いていくはずです。