種付け料は本邦最高額の2000万円。毎年チャンピオンを送り出し、リーディング順位もわずか3世代でディープインパクト、ハーツクライに次ぐ3位と、これからの日本競馬界をリードしていく宿命を持った種牡馬がロードカナロアだ。産駒は総じて骨量に恵まれ発達した筋肉を持ち、聡明さを受け継いでいる。スプリンターとして敵なしだった父よりも適正距離は長めに出るものが多いが、全身の柔軟性が優良であり、気性のおだやかな馬が多いからだろう。本馬についても同様で、落ち着いた性格に加え、幼少時から見栄えの良かった馬体がさらに大きく伸びやかに成長し、高い資質を感じさせている。曾祖母はあのダイナカール。ドゥラメンテなど、近代日本競馬の主役を次々と輩出した最高最上級の名門一族。そこへ本邦現役ナンバーワン種牡馬の配合となれば、求めるものも当然大きくなるが、この調子ならこの血統ならではの大輪を期待してもいいはずだ。実際、体力にあふれ、人とのコンタクトも抜群。早期デビューにむけて視界は良好である。早くから大きな仕事を意識している陣営の思惑通りに、活躍を見せてくれそうだ。