本馬は初仔で3月生まれながら非常に恵まれた馬体を持っている事がまず注目すべきポイントです。初仔は小さく生まれる傾向があると言われていますが、本馬は現在馬体重510kgとスケール感のある好馬体に成長しております。 馬格は標準的ではありますが、骨量・筋肉量が豊富で力強い馬体を有しており、遠くから見ると牡馬と見間違うほどです。大きく発達したトモなど筋骨逞しい馬体からは芝・ダートどちらもこなせそうであり、距離はマイルあたりに適性があると思っておりますが、血統面からはもう少し長い距離での可能性も感じております。 母馬であるナンシーフロムナイロビは、優勝したG2レースはマイルでしたが2000mのレースでも優勝しております。父スクリーンヒーローの戦績はご存知の通りであり、スクリーンヒーロー産駒の最高傑作であるモーリスもマイルから2000mのレースで素晴らしい結果を残しています。 非常におとなしく人懐っこい性格をしており、牧場でも非常に人気者です。これから馴致に進む時に人との信頼関係を作っていく上で、こうした気性は大きな助けになるでしょう。 飼い葉を良く食べるところも本馬の良いところの一つで、牝馬がこれから厳しい調教を迎えるにあたって大きな強みであることは間違いありません。エネルギッシュで力強い蹴りを繰り出す素質を持った本馬は、気鋭の調教師、大竹正博師とのタッグで、G2勝ちを含む通算5勝の母馬を超える活躍を期待して送り出します。