伸びのよいシャープな胴部と柔軟性に富んだ上質な筋肉が覆う肩周りやトモからは、名スプリンターとして一時代を築き今春種牡馬入りを果たした兄とは、かなり異質であることが見てとれます。緑あふれる放牧地での夜間放牧を順調にこなし、さらに夏から始まる騎乗トレーニングを進めることでトップラインに一本強靭な筋が通れば、寸分の隙もない馬体に変貌することは想像に難くありません。ここまでの成長曲線と父の産駒傾向を踏まえれば、3 歳秋を過ぎてからのさらなる飛躍も当然見込めますが、当面の目標をクラシック戦線に照準を当てて進めていかなければならない素質馬と踏んでいます。