早生まれではありますが、それにしても初仔とは思えぬほどの立派な馬体を授かりました。どっしりとした腹袋は、環境が変わってもカイバ食いは一定という物怖じしない強靱な精神の表れです。節々の大きさをはじめとした頑健な体つきにより、厳冬期の夜間放牧を難なく乗り越え、思惑どおりの軌跡を描いてきました。きわめて力強い立ち姿の反面、常歩や駈歩では各関節が大きく可動した柔らかな動きを披露しており、まさに剛柔一体の高い資質を感じさせます。好調なスタートを決めた父の産駒傾向と母の戦績からも、馬場を問わない素地が備わった印象で、活躍ぶりが早くも待ちきれません。