そのブラックタイプ一杯にターファイトクラブと縁ある馬名が数多く見られる、まさに牧場系クラブの真骨頂と呼ぶに相応しい募集馬の登場だ。募集本馬ドラフト6の全姉、母、祖母共に元クラブ所属馬で、オーパキャマラードは現役2勝馬、クロワラモーは3勝、メジェールは5勝を挙げた。その他、頁左側のブラックタイプに登場するだけでも、メリュジーヌ（3勝）とその仔メジェルダ（ファンタジーS2着）、ハングインゼア（1勝）、ハディア（現役1勝）、ゴールドロジャー（3勝）が、黒、桃格子、桃袖の勝負服で走った馬たちである。カナダ年度代表馬の妹でもある曽祖母カスパースカイゴールドを起点に広がりを見せてきたこの一族の最大の特徴は、悍性の強さとスピードだ。「母に再度ダンカークを種付けしたのもオーパキャマラードの出来が良かったからです。今回の妹も期待通りの出来です」と笑顔を浮かべながら話すのは、村田牧場専務の村田洋幸さん。ドラフト6は、姉同様やや脚長で、適度な胴伸びを備えたバランスの良い馬体の持ち主。キリッとしたその顔立ちからは、この牝系最大の特徴である前向きな気の強さを持っていることが窺える。歩かせてみると、まるで地面に吸い付くかのような、しなやかな脚の送りが目立ち、放牧地では、四肢の長い身体を余すことなく上手に使った伸びやかなフォームで、スピード感ある走りを見せている。「今のところ理想的なサイズです。その分、スピードに更に磨きが掛かってくれたらと期待していますし、姉があれだけ頑張ってくれていますから、この仔も会員の皆さんにとって“孝行娘”になってくれると信じています」と村田さん。クラブと縁の深い＝クラブ会員様との深い縁を持つドラフト6が、どんな競走生活を我々に見せてくれるのか期待しながら、その成長を見守っていただきたい。