父ディープインパクト×母父フレンチデピュティはマカヒキやショウナンパンドラ、アンジュデジールでお馴染みの超ニックスだが、父がディープの後継種牡馬になってもフレンチの血は生きてくる。リアルインパクトも例外ではなく、父フレンチデピュティの繁殖牝馬との間に生まれた産駒はJRAで3頭がデビュー。エイシンチラーは早くも2勝を挙げて将来を嘱望される存在であり、さらにベンチャーアウトも勝ち上がっているから“好相性”と判断できる。本馬の母は現役時代にダート1200mの未勝利を勝ったスピード馬。ならば、芝・ダート兼用の短距離馬として花を咲かせてほしいところだ。母系は古くはヤマノタンポポやゴールデンロドリゴ、最近では2018年の函館2歳Sで2着のラブミーファインが出ており、しぶとく走るイメージ。また、チャイナロック→パーソロン→マルゼンスキーと代々、その時代のトップサイアーが配合されていることから、潜在的なポテンシャルは相当なものがあっても不思議はない。グランデファーム提供“未完の大器”ヴァクストゥームで手腕を発揮している吉田直弘厩舎。先輩に追い付き、追い越すような活躍を楽しみにしたい。