注目の輸入種牡馬ニューイヤーズデイが、日本での初年度産駒を送り込んできました。ブリーダーズカップジュヴェナイルを制した米国馬の父は、わずか3戦のキャリアで種牡馬入りすると、2世代目の産駒からエクリプス賞最優秀3歳牡馬Maximum Securityを送り、日本から白羽の矢が立つこととなりました。ダート色が濃い血統ですが、本馬は芝向きのスラッとしたタイプに出ており、他の産駒とは一味違うところをのぞかせています。ファルコンSを逃げ切った半兄ルークズネストのように、芝でスピードを生かすタイプに育つ可能性も十分でしょう。半兄ペコリーノロマーノ(父ロードカナロア)は3勝を挙げており、母の半弟シンギュラリティは条件馬ながら1億2000万円近くを稼ぎました。堅実な走りを見せる母系に目を背けない方が良さそうです。◆◇◆◇◆配合診断◆◇◆◇◆父は名種牡馬Machiavellianの系統で、母系からはブリーダーズカップフィリー＆メアターフを制したShared Account、その仔でBCジュヴェナイルフィリーズターフを制したSharingが出ています。しっかりとした血統背景を持つだけに、次世代をリードする種牡馬となっても不思議はありません。Machiavellianの近親バゴを父に、母の父にディープインパクトを持つステラヴェローチェは重賞2勝を挙げ、3冠レース3、3、4着の安定した成績を残しました。本馬も同様に父方の名牝Coup de Folieを通してHaloクロスを引き出しており、ディープインパクト牝馬との相性の良さをうかがわせています。米国的な父のスピードと、芝向きの瞬発力を持つ母の父の血を滑らかに結合させており、芝のトップクラスへと変貌を遂げる可能性は大いにありそうです。