クラブの初年度募集馬で、2018年の皐月賞、日本ダービーへ駒を進めたキタノコマンドールの子供がバヌーシーに加わりました。デビューから3戦連続で上がり最速を記録し、重賞初挑戦の皐月賞で5着。日本ダービーで12着に敗れた後に屈腱炎が判明し、ターフへの復帰は叶わなかったものの、大きな夢を与えてくれた功労者の二世とあれば、全力で応援しないわけにはいきません。父の母系はトゥザヴィクトリーに始まり、サイレントディール、トゥザグローリー、トゥザワールド、全姉デニムアンドルビーと活躍馬が多数出ています。募集馬ラインアップに名を連ねたのは、単なるロマン枠ではなく、母系の遺伝力に種牡馬としての可能性を感じればこそでもあります。まだ体つきや表情があどけない若駒ですが、その体内には激しい闘争心が宿っているはずです。