体高は低いものの、逞しい首さしやドッシリとした腹袋、特に容量のある臀部は頼もしく映ります。その発達した後躯が源泉となった力強い踏み込みと前肢のさばきが上手く連動し、回転の速いフットワークを生み出しており、放牧地で僚馬を圧倒し加速していく様は圧巻です。中距離での活躍を連想させる血統構成ですが、その走りや体型からは、マイル以下での時計勝負にも十分に対応できると見ています。厳冬期の夜間放牧を経ても好状態を維持したタフネスぶりも大きな魅力で、英愛米においてG1を制した世界的名牝の母のようにワールドワイドに羽ばたいて欲しい素質馬です。