競走馬の能力に血統が及ぼす影響力は実に30％以上とも言われており、特にボトムラインは非常に重要な意味を持ちます。そして女傑ザルカヴァに繋がるブラックタイプを持つ本馬の血統背景を眺めれば、圧倒的な底力を有しているのは一目瞭然で、力感みなぎる馬体はまさに母系の賜物です。ガッシリとした骨格は頑健な競走生活を予見させますが、放牧地ではパワフルながらも機能性に優れた動きを見せており、祖父ディープインパクトの影響も感じずにはいられません。フランスを代表する牝系出身の母にドイツを代表する牝系出身の父、両親の血が合わさることでの化学反応が楽しみでなりません。