母は当クラブ所属馬として4勝を挙げた活躍馬です。その中身も濃く、3歳時のクリスマスキャロル賞では、後にオープン特別3勝、重賞で2着3回の実績を挙げ、現役で活躍中のサンライズメジャーらを退けて快勝するなど、非凡なスピード能力とレースセンスを見せていました。また、堅実に賞金を稼ぎ、約7,000万円の賞金を獲得しています。本馬は初仔になりますが、初仔にありがちな小ささやひ弱さを全くと言っていいほど感じさせず、均整の取れた体付きです。放牧地では身体能力の高さを感じさせており、仲間を瞬時に置き去りにしてしまうのが日常の光景でした。管理予定の武英智調教師は調教助手時代に母サマールナの担当をしており、誰よりも母を知る存在であり、本馬に対しての思い入れも強いことから、大切に育ててくださることでしょう。名牝エアグルーヴの血を引く父ですが、地力を感じさせながらもややスピードが不足していた印象もあるだけに、お互いの欲しい部分を補える好配合だとみています。母のようにマイル前後の芝が合うとみており、母が成し得なかった夢は息子に託されました。