募集間近になって、その血統価値はグングンと上昇している。2つ上の兄ベルウッドブラボー（父シルバーステート）が未勝利、ダリア賞と2連勝を決め、市場では1つ上の姉が2600万円を超える価格で取引きされたからだ。兄ベルウッドブラボーのレースぶりに幼さを見せながらのオープン勝ちは、重賞戦線での活躍を約束するものだろう。遡れば祖母は重賞2勝のテンシノキセキ。03年のセントウルSで名牝ビリーヴをハナ差凌いで制するなど、全9勝を1400m以下で挙げた快足馬だ。G1級のスピードを秘めていたことは間違いない。母マチャプチャレは良血馬だけあって、前記ベルウッドブラボーで早々と繁殖としてのポテンシャルを証明済み。また、父ドレフォンとのカップリングにも注目してほしい。父、母の父ともにストームキャット系の“アメリカン配合”であることは言わずもがなだが、最大の魅力は名繁殖牝馬Yarnと大種牡馬Storm Catの4×4のクロスを持っていることである。そして見た目はザ・ドレフォン。薄い胸前に対し、トモが大きくて腰にも幅がある流線型のボディーは、贔屓目なしにA級と言える。米国由来の血が騒げば、兄以上の活躍も夢ではない。